ローレライ ネタバレ感想
映画「ローレライ」感想 ※ネタバレ要注意!!
以下反転
エンターテイメント作品としては十分評価できる内容でした。
役者達の演技も素晴らしくて、緊張感も迫力も申し分ないし
音響も流石スカイウォーカー・サウンド!といった仕上がり。
珍しく映画館で見るべき日本映画…という気がしました。
反面、アレだけの分厚い小説をあの尺に詰め込んでいるので
作品全体的に説明不足の感が否めないのも事実です。
自分は小説は未読のため所々で「???」と疑問符が沢山…。
特に人物描写が弱いかな、と感じる箇所は多々ありました。
以下、鑑賞時の心のツッコミ・ダイジェスト版。
- パウラ…その衣装は無いだろ…何そのマント?アニメ?
- ピエール瀧が堤→役所へ簡単に寝返りすぎ。アイスのエピソードだけじゃ弱い。堤に命救われたんでしょ?
- パウラと乗組員の心の交流が殆ど描かれていないので最後の國村の台詞が浮きまくり。
- 甲板シーンのCGは余りに嘘くさい。もう一寸どうにか…。
- ラストを曖昧にされたせいで、最大の泣き所をスカされた。
- 堤の部下のあの青年は何者?「後で会おう」→互いに自害って…稚児?森蘭丸?
- 堤が日本の未来を憂うのは分かるけど、それと東京に原爆落とすって繋がってなくね?
- 挙句、ローレライまで渡しちゃダメじゃん。何その交換条件。
- 佐藤隆太の死に方はあんまりだ。親友(妻夫木)の大切なものを拾おうとして…ってのが普通だと。
- 「この子を守るために彼らは米艦隊を敵に回したのか」って…え?守ってなくね?むしろ犠牲にしてね?
まあ、こんなことをツッコむのは無粋だと思うんですけどね。
おそらく小説を読めば、疑問の殆どは解消されるのかも…?
ところで、この映画のキャッチフレーズ
「祖国を守るため、彼女を守るしかなかった」
って結構微妙じゃないですか?いや、映画の内容には合ってるけど。
事の成り行き上、仕方なく彼女を守った…って風に読めるんだよな。
間違ってないけど…改めて読んで、かなりビックリ。斬新…!