大喜利猿レポ(後編)

小林賢太郎・マスノヒデトモ「大喜利猿」レポ続き…


問十五:オリンピックに言葉を付け加えイメージダウンさせなさい
小林:オッリッンッピックッ(回答引っ込める時に苦笑しつつ「そんなに引き出し多くねーよ…」)
升野:出来ちゃったオリンピック
小林:(「オリンピックに言葉を付け加えイメージダウンさせましょう」とアナウンサー風に読み上げて)NHKBS
小林:オリンピックら(ニュース調に「今日未明オリンピックらによる…」)
小林:爆笑!オリンピック


問十六:藤田・T・富士子が描く漫画にいつも登場する6人のキャラクター(ノビ風・ドラ風・しずか風・スネオ風・ジャイ風)6人目は?
升野:5人のスケジュールを管理する人(小林さん「それだ!俺もそれがいい」笑)
小林:描いた覚えが無いのに背後に居る(絵怖ッ!でもピンチの時に助けてくれるらしい)


問十七:本物の金持ちだけが出来る「貴族サッカー」と「普通サッカー」の違いは?
小林:ゴールネットの紐の組み方(イラスト付。出した後「違うぞー」)
升野:サッカーボールの中に鈴
小林:コートを俯瞰で見るとラインが「貴」の文字に(イラスト見た客席の「おお〜」というリアクションに「違うんだ!そんな反応望んでないんだ!」)
升野:点が決まったときに「おゴーーール!」と叫ぶ(小林さんかなり気に入った様子「イイわ!」)
小林:試合終了の笛が笙(この楽器今回初めて知りました…お恥ずかしい)


問十八:遠足のしおりに書かれていてがっかりしたことは?
小林:タイムスケジュールの「8:00 集合/9:00 出発」の間に「8:15 予選」と書かれている
升野:バスの座席表に車両に紐で繋がれている怪しげな席が書かれている(イラスト付)
小林:バスの座席表が部分的に塗りつぶされていて、そこには一般客が(貸切れなくて、大騒ぎするとキレるオヤジとか乗ってるらしい)
升野:しおりのタイトルが「遠き足」
小林:しおりがフロッピーで配られる(「味気ねーなー」と小林さん)
升野:やたら分厚い(小林さん曰く「がっかりかどうかは分かんないけどねー」)


問十九:魚屋暦50年のオヤジさんが美容師に転職して困ったことは?
小林:どんな髪型の人にもねじりハチマキつける
升野:魚を片手で持つように、お客さんの髪を掴みあげてしまう(イラスト最高)
小林:ウエストポーチにハサミやクシと一緒に鯖が入っている(「たまに匂いかぐと落ち着く」らしい)
小林:窓から魚達が見守っている(イラスト激しく可愛い!「しっかりやっているか。ごめんな俺達に毛がなくて(BY 魚達)」ここでロン毛ガニの出番らしい)


問二十:授業中先生に当てられないギリギリの手の挙げ方
小林:手をパーにしてバッと前へ突き出す動き(「STOP!」って感じ)
小林:手をパーにしてバッと前へ突き出し顔を横へ背ける動き(バンドマン風。実践したあと「当たりますよねコレじゃ。ちょっと前来いって」と自己ツッコミ)
升野:口元に人差し指をあて、そーっと挙げる動き
小林:グーとチョキとパーが混ざった様な微妙な形の手
升野:「分かりません」と書かれたフリップを高々と挙げる
小林:………(「表現できない」と言いながら色々と変なポーズを試す小林さん面白すぎ)
升野:手を高速で振るとミッキーの残像が見える


問二十一:英国紳士カルタの「な」を教えて下さい(ちなみに「こ」=「このハンカチをお使いなさい」、「た」=「たしかにこれはバーバリーですが?なにか?」)
小林:ならばチャールズに車を廻させなさい(現代片桐概論の教授調に)
小林:なかんづくマフィン
升野:涙でキャビアが良く見えない(どんな状況だ…笑)
小林:泣く子も笑うビッグベン
小林:なるほどォ?(良い声で)
升野:成せばなるは庶民の考え(グサッ!イタッ…笑)
小林:なめたこと言ってッとテムズ沈めッぞ!(「テムズ夜マジつめてー」)
升野:ナーバスザーマス
小林:な…何でも無いよ(良い声で。「何かあったんだろうね」と小林さん)


問二十二:全日本ちゃぶ台ひっくり返し選手権で飛距離・声量・芸術点全てで最高得点を記録した仲本君のお父さん。どんな怒りをぶつけた?
小林:Ⅱ借りて来いって言ったろーーー!!!(気に入り机の前に飾る小林さん)
升野:仲「元」じゃぁーーー!!!
小林:貴様の顔なんざ二度と見たくありません!!!(語尾が芸術点らしい)


問二十三:スポーツマンシップからは程遠いところにある行為は?
小林:蚊に食われたトコのバッテン
升野:トイレットペーパーの三角折り(小林さん「わかるわー」)
升野:モザイクを目を細めて見る作業
升野:電車のつり革を二つ同時に持つ(この間小林さんは「スポーツマンシップスポーツマンシップ?」とブツブツ)
小林:エレベーターでどっちを押した方が得かを考える行為(客席の反応に「俺だけか!?」)
升野:野球ボールにカレーをかける
小林:沸かしすぎた風呂を一気にうめる
小林:猫がくさいものを嗅いだ時の顔(絵が絶妙)
升野:リーゼントで前髪を少量垂らす


問二十四:人間に対するイジメは靴を隠したり無視すること。釘に対するイジメは合わないドライバーを使ったり曲がったままトンカチで打つこと。カレンダーに対するイジメは?
小林:カレンダー上部の金具を一度折り曲げて戻す(キレイに戻らない)
升野:ページごとに指挟む(小林「カラオケボックスみたいだな」)
小林:日めくり同士をパラパラパラーとトランプの要領で混ぜる
升野:画鋲穴からエロ本を見る
小林:卓上なのに無理矢理壁に画鋲でとめる(確かにイジメだ…笑)


問二十五:体の一部に大量の毛を生やす魔法が使える様になりました。どんな時に使えば良い?
小林:お尻から生やし椅子に(丸い椅子型のモジャモジャ)
升野:野球で黒いストッキング(足元のアレ)忘れたとき用
小林:手から生やし友達として(握手してる人大モジャモジャ。「親友」らしい…笑)
升野:手から生やしここが我が家です(家型モジャ。モジャモジャを延々描いている升野さん楽しそう…笑)
小林:手首から生やしビル間移動(スパイダーマンなイラスト上手すぎ!「何とは特に言ってません」笑)
小林:吃驚したときの表現(頭から「!!」がシュビッと出て引っ込むらしい)
升野:踵から悪魔風影


問二十六:そろそろこのライブを終わらせた方が良いとお客様全員が納得する理由は?
小林:(お金と時計が天秤に掛けられているイラスト)
升野:もうインクが付きません
小林:ラーギャー(「違う!僕は君たちの笑顔が見たくてやってるんだ☆」笑)
小林:みんな前半の面白い回答を忘れかけてるから
升野:舞台袖で美女と果物がまっているから


「今となっては良い思い出…」とそれぞれフリップの束から前半の面白かった回答を振り返る。
小林さんが問十で描いた「小腸end」フリップを見せキレイに終了…と思いきや、最後の問。


問二十七:最後に一言嘘をついて退場しなさい
升野:全く楽しくなかったです
小林:もう二度とやりません(またやるって思って良いの?)






感想:


升野さんは「それ以外無い!それが正解!」な回答が多かったです。直感的に笑える。
彼に関して殆ど予備知識が無い状態で見たのですが、激しく面白でした。今後「俺チェックリスト」に追加決定です(笑)
大喜利中はわりかし淡々と考えている印象でした。


小林さんは「言葉遊び」系のお題になると俄然キラキラし始めるのが「らしい」なあ…と。
大喜利に関しては、フリップ見ただけではピンと来ない回答も多く、小林さんの絶妙な状況説明やツッコミが加わって初めて成立する笑い、という印象を受けました。
そして、当たり前ですが絵凄く上手い。目の前で次々と生まれる新しいイラスト群に始終テンション上がりっぱなしでした。
大喜利中は「あ、分かった!」とか「違うぞー」とか結構ブツブツ言いながら考えてました。回答を導き出すまでのアプローチ方法が変わってるなあ…と感じる場面もいくつかありました。こうやって試行錯誤を繰り返しながら台本書き上げてくのね〜とか思うと、感慨深いものがあります。本人も自ら仰ってますが、決して瞬発力があるタイプではないので余計ですね。「そんなに引き出し多くねーよ…」という言葉がやたら印象的でした。


二人が考えている間、場内は水を打ったような静けさに包まれるのですが、その間自分はひたすら小林賢太郎ウォッチングに勤しんでおりました(笑)
「指キレイだなー」とか「顎ないなー」とか「何故雪駄?」とか「ペンの持ち方独特だよなー」とか「あー何かブツブツ言ってる」とか「あ、何か思いついたらしい」とか「声好きだー」とか………かなり気持ち悪いですねー。スミマセン。


今後またこのような企画があったら、是非沢山の方々に見て頂いて感想を伺いたいです。
あの小林賢太郎を見て、皆さんどう感じるのだろう…知りたい!!!知りた過ぎる!!!


とりあえず自分は「好き」テンション上がりっぱなし、且つ、頭の中色々な思いがグルグル…な日々を送っております。